第3回タグラグビー東北大会

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 夏の東北のタグイベントとして定着してきている第3回タグタグビー東北大会は、2000年8月20日山形県新庄市陸上競技場で、絶好のタグラグビー日和の中、参加総数102名、全14チーム参加のもとに開催された。
 今大会には、ゲストインストラクターとして大八木淳史さん、関東協会から飯原雅和さん、菊地公明さんをインストラクターとしてを迎えた。大八木さんは、大会の講師としてだけでなく、参加者の一人として、1回戦からチームに入り活躍し大会を盛り上げ、飯原さん、菊地さんは、小学生・中学生を中心に、手厚く、木目の細かい指導を行った。ちなみに、大八木さんは第1回大会からの皆勤賞。
 さて、大会に目を移すと、今回の最大の注目は、参加者最高年齢67歳の佐々木さんを擁するハーバーブラックス(山形県酒田市)。日頃からラグビーの練習を欠かしたことがなく、大会前にはタグラグビーの特訓をしてきたという情報もあり、台風の目になるのではと注目が注がれた。そのハーバーブラックスが参加するオーバー75歳の部(5人の合計年齢が75歳以上)は、毎年白熱したゲームが展開されることで有名であり、今大会も熱い戦いが繰り広げられた。ハーバーブラックスは、元日本代表千田美智仁さん擁する第2シードの仙台スターズ(宮城県仙台市)と2回戦で対戦し、ハーバーブラックスがトライを連取する場面も見られたが、地力の差が最後にでて5対13で敗退した。しかし、敗者トーナメントでは僅差で優勝し、来年の戦いに注目したい。前回大会優勝のかもしかクラブは第1シードに選ばれ、2回戦新庄工業Cを危なげない戦いで快勝。しかし、準決勝では新庄工業高校Aと対戦し、点の取り合いのシーソーゲームの末同点引き分け。じゃんけん抽選で敗れるという波瀾が起きた。決勝戦は、この仙台スターズと新庄工業高校Aの対戦になり、両チーム譲らず12対12の引き分け。延長戦に入るところで、レフリーの大八木さんの考案で、タグをはずしての戦いにルール変更。モールゲームの様相に変化した。高校生と社会人の戦いの結果は仙台スターズに軍配が上がり、仙台スターズが第3回大会を制した。
 オーバー60歳の部(5人の合計年齢が60歳以上75歳未満)では、チームナニスヤーとチームナノホイズが対戦。オープンリーグの結果では、9対4でチームナニスヤーが快勝していたが、決勝戦では、緊迫した戦いとなり、13対11で辛くもチームナニスヤーが勝利をおさめ、昨年の雪辱を晴らした。
 オープンの部では、仙台レディース(宮城県仙台市)とバカボンズG(山形県新庄市)が対戦。オープンリーグでは僅差でバカボンズGが勝っているが、持久戦になると仙台レディースの有利が予想され、7分ハーフの決勝戦での優勢が予想されていた。しかし、はじめってみればバカボンズGの怒涛の責めで、前半のリードがそのまま結果となり、バカボンズGが優勝をおさめた。
 アンダー60歳の部(5人の合計年齢が60歳未満)では、参加チームが1チームのため、仙台ラグビースクールが優勝した。
 今大会で初めての試みとして、オープンリーグを実施した。このオープンリーグは、大会コンセプトである「年齢の縦断的大会」「親子の参加できる大会」の実現と、年齢区分改正への実験的要素を含めて、オーバー75歳の部を除いた3つの年齢区分を撤廃した交流リーグである。大人と小学生とが一緒のグラウンドで行うため、安全性の面が心配されたが、ノンコンタクトというタグラグビーの特徴が活かされ、けがもなく実施することができた。ゲームでは、小学生が大人を翻弄する場面も多く見られ、見応えのあるゲームが展開された。また、トーナメント決勝戦前に、各チームが多くのゲームを経験することにより、スキルアップにもつながるゲームが展開された。
 大会の最後は恒例の大じゃんけん大会。また、大八木さんから、大会を通して一番がんばり、将来ジャパンでがんばって欲しいという願いから、特別賞が佐藤諒君に授与された。
 今大会は、参加チームが昨年より減少したものの、年齢層の拡大や女性の参加が増えるなど、これからの動向に注目したい。
 来年も必ず開催するぞ! OH!TAG RUGBY!

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